Bスポット療法(上咽頭擦過療法、EAT)は、お薬では改善しづらい上咽頭炎に対して直接的に処置を行うことで効果を最大化する治療法として開発されました。東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の堀口申作元教授が1960年代に提唱された歴史ある治療法です。その効果と即効性により、多くの患者さんから高い評価を得ており、生活の質の向上に貢献しています。
藤峰院長は堀口先生の門下生である谷俊治先生からご指導を受け、10万回以上の施術実績を積みました。長年の臨床経験に基づいて確立されたBスポット療法を提供しており、患者さんの状態に合わせた個別の治療計画を立案しています。ご興味のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
当院での治療は18歳以上が対象です。
慢性上咽頭炎の症状
慢性上咽頭炎の検査
柔らかな細いファイバースコープを鼻腔から挿入して上咽頭を観察します。事前に鼻腔を十分に麻酔してから行います。上咽頭炎では粘膜の発赤、腫脹、痰の付着がみられます。
Bスポット療法の実際
- 実際の治療は図のように塩化亜鉛液を浸透させた専用綿棒で咽頭及び鼻腔から上咽頭を強く擦過します。炎症した粘膜を取り除くために擦過は強いほど効果が高まりますが、強さは調整可能なので辛い場合には遠慮なく申し出てください。
- 処置後は疼痛と出血が生じます。当初は数時間〜半日程度続きます。耐えられない程ではありませんが、個人差があり治療が継続出来ない可能性もあります。患部の回復に併せて、疼痛や出血量は施行回数毎に緩和してまいります。
- 治療の通院頻度は週1〜2回、合計10回を目標とします。一定の効果がみられたら以降は月1〜2回の通院頻度で効果の維持を目指します。Bスポット療法の主な症状への治療効果は約80%と報告されています。全ての方に効くわけではないことを事前にご了承ください。
Bスポット療法との併用治療
ご自宅で出来る治療としてミサトールリノローションをご提案します。塩化亜鉛液と同様に消炎効果のある、青梅搾汁から精製されたエキスを自宅で点鼻する治療法です。浸透圧の力で上咽頭粘膜の腫れに効果を発揮します。上咽頭に張り付いた痰を洗い出してくれるので後鼻漏でお悩みの方にもお勧めします。当初は1日2回、維持には1日1回お試しください。
使用方法はYouTube戸田耳鼻咽喉科公式チャンネルをご覧ください(映像は旧容器を使用していますが新容器もほぼ同じ方法です)。製品は院内で発売しています。