院長からのメッセージ
当院で行うBスポット療法の特徴
慢性上咽頭炎の症状
慢性上咽頭炎の検査
細くて柔らかなファイバースコープを鼻腔から挿入し、上咽頭を観察します。鼻内を十分に麻酔してから行いますのでご安心ください。慢性上咽頭炎では発赤・腫脹・痰の付着がみられます。



Bスポット療法について

慢性上咽頭炎の治療として効果的なものは0.5%~1%塩化亜鉛溶液を鼻と喉を経由して上咽頭に擦りつけることです。Bスポット療法と呼ばれるこの治療はEAT<イート>(Epipharyngeal Abrasive Therapy、上咽頭擦過治療)と呼称されるようになりました。Bスポット療法の際には事前の麻酔を行うことで苦痛を和らげる工夫を凝らしています。
のどへの塗布はご希望を伺いながら、優しく行っております。嘔吐反射が心配な方は鼻のみの処置も行っております。お気軽にご相談ください。
Bスポット療法の実際
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診察診療椅子に座っていただき、あらかじめ上咽頭に麻酔液を噴霧します。
塩化亜鉛液を浸した綿棒で、3方向から上咽頭へ薬をしっかり塗りつけます。
塗布は1箇所に5秒程度です。 -
治療後について初めは薬がしみて痛みを感じ、翌日までヒリヒリが残る場合があります。
出血する場合もありますが痰や鼻汁に血が混じる程度です。
効果を高めるため、他の治療法を併用する場合があります。
治療開始2か月間は、週1回の通院をお勧めします。 -
治療後の経過について効果がある方は、その後の通院間隔は月1~2回となります。
効果が乏しい方は、精査のためCTやアレルギー検査を行うことがあります。
Bスポット療法との併用治療
抗生剤・去痰剤・漢方薬・トローチ・うがい薬
炎症の強い方、自覚症状の強い方には、薬を併用することがあります。上咽頭粘膜層の状態を正常化させる効果が期待されます。
鼻うがい・鼻洗浄

上咽頭粘液層に付着した雑菌を洗い流し、上咽頭の粘膜にある繊毛の動きを活性化する効果があります。当院の電動式の専用鼻洗浄器で鼻うがいが体験できます。ご自宅で出来るキットも販売しております。
ミサトールリノローション~自宅で出来るBスポット療法~

塩化亜鉛と同じ消炎効果のある、青梅搾汁から精製されたエキスを自宅で点鼻する治療法です。鼻からエキスをたらして5分くらい上咽頭に保持し、その後に飲み込むか口から吐き出します。エキスが上咽頭に張り付いた痰をはがしてくれるので、後鼻漏でお悩みの方にお勧めします。使用方法についてはYOUTUBEサイト(映像では旧容器で使用法を解説していますが、新容器もほぼ同じ方法です)をご覧ください。
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就寝用口呼吸防止テープ

口呼吸はのどを痛め、上咽頭炎や口臭などの原因となります。口呼吸にお心当たりのある方はお試しください。肌に優しい医療用の口呼吸防止テープを院内で販売しております。