戸田耳鼻咽喉科では丁寧な問診と診察、適切な検査を行いながら治療にあたります。
不安を取り除き、安心して頂けるよう、十分な説明を心がけています。
扁桃炎
扁桃腺は口をあけて、左右にみえる卵の形をしたものです。人を感染から守る免疫の働きをしています。ウイルスや細菌で炎症すると、のどの痛みや発熱がおこります。
症状
- のどが痛い
- 発熱
- 食事がとりにくい、とれない
原因
- ウイルス(アデノウイルス、エンテロウイルス、EBウイルスなど)
- 細菌(溶連菌、黄色ブドウ球菌など)
診断
扁桃腺が赤くはれて、白い膿が点々とつきます。溶連菌やアデノウイルスは迅速検査で診断できます。症状が強い時には、血液検査で炎症の程度を調べます。
治療
ウイルスが原因の場合には、消炎剤や痛み止めなどで症状を和らげる治療を行います。細菌が原因の場合には抗生剤の内服や点滴で治療します。
特に溶連菌では、腎炎や、心臓弁膜症の原因になるリウマチ熱をひきおこすことがあります。のどの痛みなどの症状がなくなっても、一定期間抗生物質を飲む必要があります。
扁桃腺の周囲にまで炎症がひろがる、「扁桃周囲炎」になると食事がとれなくなります。
さらに扁桃腺の奥に膿がたまる、「扁桃周囲膿瘍」では、針を刺して膿を抜いたり、点滴をするなど厳重な処置が必要です。
頸部にまで炎症が広がると、呼吸困難など生命がおびやかされるため、入院が必要となります。
急性扁桃炎を頻繁に繰り返す方がいらっしゃいます。習慣性扁桃炎と言いますが、年間4~5回以上ならば、扁桃摘出術をお勧めします。その際には連携施設をご紹介いたします。
声がれ
声帯の病気になると、声がかれ始めます。歌手や保育士さんなどに多い声帯結節や声帯ポリープ、喫煙歴の長い方に起こる喉頭がんまで、様々な病気がおこります。詳しくは音声外来でご説明します。
≫ 音声外来について 詳しくはこちら
舌がん・咽頭がん・喉頭がん
のどにできる腫瘍(がん)です。近年、患者さんが増えてきました。
原因
喫煙や飲酒などが誘因と考えられています。最近ではヒトパピローマウイルスの感染が原因となる方が増加傾向です。
症状
- のどの痛み
- のどの違和感
- 食事が通りにくい
- 声がれ
- 首が腫れる
診断
のどを観察します。ファイバースコープという細い内視鏡を使って、詳しく観察します。必要であれば頸部エコーで検査します(ここまでは当院でできます)。腫瘍が見つかった場合には組織検査を行うため、総合病院をご紹介いたします。
治療
手術、抗がん剤、放射線など。早期診断、早期治療が大切です。のどの症状が2週間続く場合には耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
甲状腺がん
甲状腺がんは頸部エコーで検査します。甲状腺に音波を反響させることによって画像を作り出します。当日すぐに検査ができます。
しこりがあったとしても、必ずしも甲状腺がんを意味するわけではありません。ほとんどの甲状腺のしこりは良性です。
ただし、しこりが1cm以上ある、近くのリンパ節がはれている場合には、がんの精密検査をお勧めします。精密検査の場合には、連携施設をご紹介いたします。
のどの違和感
のどがすっきりしない、違和感がある、異物感があるなど、異常感を訴える人は、耳鼻咽喉科の外来では日常よくみられる症状のひとつです。原因は実に多彩です。咽頭がんの初期症状の場合もありますので、早めに耳鼻咽喉科で診察を受けられることをおすすめします。当院では受診初日にファイバースコープや超音波エコーを実施、がんの早期発見や不安の解消に努めております。
≫ のどの違和感
味覚障害
味覚障害は、亜鉛欠乏・舌真菌症・新型コロナウイルスに代表されるウイルス感染症などの要因で発症します。原因を調べるために血液検査・細菌培養・抗原検査を行います。治療は亜鉛補充・抗菌薬をご提案しております。