喉頭(のど仏)には声の発生源である声帯があります。声を出しながら、のどを触ると声帯が振動している様子が伝わってきます。声がれは声帯の病気でおこります。
戸田耳鼻咽喉科では丁寧な問診と診察、適切な検査を行いながら治療にあたります。
不安を取り除き、安心して頂けるよう、十分な説明を心がけています。
声帯結節
左右の声帯の同じ部分が強く繰り返し衝突しあうと、この部位に声帯の肥厚が生じます(ペンダコと同じ理由です)。育児中の保護者、保育園の教諭、歌手等、声をよく使う人に多い病気です。声を休めるだけで治ることがあります。
声の衛生指導、保湿用うがい液、トローチで治療を行います。結節が大きい場合にはステロイドの吸入や内服を併用します。
声帯ポリープ
大きな声をだした時に、声帯に血腫(血豆)が出来ることが原因です。数か月は自然に吸収されて消失する可能性があるため、声の安静を守っていただきながら外来で様子をみていきます。
ポリープ様声帯
声帯にネバネバした液体がたまって声帯がブヨブヨに膨らんだ状態です。喫煙が原因です。
喫煙が声帯の体質にあっていないためであり、禁煙が治療の第一歩です。
治療は手術で声帯の液体を除去して、声帯本来の形状に近づけます。手術の適応がある時には、連携施設をご紹介いたします。
声帯白板症
声帯に白い膜ができる病気です。原因は炎症によるもの、前がん病変や、腫瘍(がん)など様々です。
見た目では区別しにくいため、生検で診断を確定することが大切です。
喉頭がん
喫煙歴の長い方で、風邪もひいていないのに2週間以上も声がれが治らない場合には注意です。
早期診断が大切なので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。