メニエール病
メニエール病はこんな病気
内耳(蝸牛・前庭・三半規管から構成されています)の中には内リンパ液という液体があり、毎日新しく作られる一方で、ほぼ同じ量が体内に再吸収されることで一定の量が保たれています。ところが、このバランスが崩れると内リンパ液が過剰にたまり、内耳がむくんだ状態になります。これを内リンパ水腫といい、メニエール病の原因と考えられています。内リンパ水腫が起こると、内耳の感覚器が圧迫されたり刺激されたりすることで、めまいや難聴、耳鳴りなどの症状が生じます。

メニエール病の症状
メニエール病の主な症状には、めまい・難聴・耳鳴りがあります。特徴的なのは、突然起こる強い回転性のめまいで、10分から数時間続くことが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。同時に、耳の聞こえにくさや耳鳴り、耳が詰まったような感覚(耳閉感)が現れます。初期の段階では、これらの症状は数日から数週間で自然に落ち着くことが多いものの、このような発作を繰り返すのがメニエール病の特徴です。病気が長期間続くと、激しいめまい発作は次第に少なくなりますが、難聴は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行し、ふらつきが後遺症として残ることがあります。
メニエール病の治療
症状が落ち着いている安定期には、十分な水分摂取、質の良い睡眠、ストレスの軽減など、生活習慣の改善が大切です。めまい発作が起こった際には、余分な内リンパ液を減らすための浸透圧利尿薬をはじめ、漢方薬、抗めまい薬、抗不安薬などによる薬物療法を行います。これらの保存的治療で十分な効果が得られない場合には、中耳加圧療法や外科的治療を検討することもあります。
