TODA E.N.T. CLINIC
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ご相談・お問合せ TEL:048-441-8733

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耳鳴り

耳鳴りで悩んでいる方は多い

調査では人口の15~20%の方が耳鳴りを経験され、65歳以上の方では3人に1人が耳鳴りで苦痛を感じたことがあると回答しています。高齢化や社会環境の変化によるストレスから耳鳴りの患者さんは今後増加すると予想されています。重度の耳鳴りはうつや不眠などの精神障害を伴いやすく、耳鼻咽喉科にとって治療は大切なテーマとなっています。2019年に耳鳴りに悩む患者さんの福音となる「耳鳴診療ガイドライン」が作成され、耳鳴りの検査、診断、治療について指針が示されました。

耳鳴りとはなんですか

明らかに体外で音が鳴っていないのに感じる異常な音感覚です。拍動性の「ザー、ザー」「ドクドク」などの耳鳴りは“血管性耳鳴”といって、耳周囲の血流の渦流によって生じます。動脈硬化などの他、血管性腫瘍でも生じます。発作的な「カチカチ」という硬い機械的な耳鳴りは“筋性耳鳴”といって、耳周囲の筋肉の規則的な収縮で生じます。無機質な「キーン」「ジー」「ブーン」などの“非拍動性耳鳴”が最も一般的です。聴こえが悪い、ストレスがあるなど誘因が明らかなケースもありますが、検査をしても異常が認められないケースも見受けられます。耳や脳の神経の興奮説など様々な仮説がありますが、いまだ原因は不明であり解明が待たれます。

どのような検査が行われますか

鼓膜の観察や純音聴力検査などを実施して、耳の評価が行われます。ピッチマッチという検査法で、耳鳴りがどれくらいの音の高さなのか、どのような音色なのか調べます。拍動性や発作性の耳鳴りの場合には、口腔咽頭を確認し、MRIやCTなどの画像診断が行われます。耳鳴りの重症度は耳鳴苦痛度質問票で評価します。他人にはわかりにくい苦痛度を、客観的に評価することができます。

治療法を教えてください

今日に至るまで、耳鳴りの治療にはさまざまな方法が行われてきました。例えば薬物療法、心理療法、音響療法、レーザー治療、磁気刺激などがそれにあたります。治療法の考え方には、根本的に耳鳴りの消失を目指すものと、耳鳴りによる生活への影響を改善(QOLの改善)することを目的とするものとに分かれます。現在では、必ずしも耳鳴りの完全な消失にこだわらず、後者の考え方に基づく治療法が主体となってきました。当院では耳鳴診療ガイドラインに沿って、最適な治療法をご提案してまいります。

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