前庭神経炎
私たちは日常生活で、座ったり、立ったり、歩いたり、走ったりと様々な動作をしています。スムーズな動作のためには耳や脳の正常な活動が欠かせません。院長はめまい診療の専門知識と診療技術を持つめまい相談医として日本めまい平衡医学会の認定を受けています。丁寧な検査と的確な治療により、めまいからの回復のお手伝いをさせていただきます。
前庭神経炎はこんな病気
耳からのバランス情報を脳へ伝える、前庭(ぜんてい)神経が急速に障害される病気です。難聴や耳鳴りは伴いません。通常では数日間は、日常生活もままならない程の強いめまいがあり、嘔吐することもあります。多くの患者さんは、立つことや、歩くことはどうにか可能で、自力でトイレには行けます。
前庭神経炎の原因
発症の1~2週間前に風邪を経験している場合があるため、ウイルス感染が関与するとの説や、前庭神経の周囲の血流障害で生じるとの説がありますが、正確には原因はわかっていません。
前庭神経炎の診断
ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)が前庭神経炎の診断に有用です。急速な頭部の動きに伴い発生する前庭動眼反射を測定します。
前庭神経炎の治療
発作期には抗めまい薬や制吐剤などで不快な症状を和らげる対処療法を行います。強いめまいは1〜2週前後程度で治ります。その後の弱いめまいに対しては前庭リハビリテーションが行われます。